毎月13日は、「インターミディエイターの日」。(イ(1)ンターミ(3)ディエイターにちなんで)。毎月1回、有資格のインターミディエイター限定で、オンライン・コミュニティを開催しています。今回は、2023年8月、お盆的ゆったりモードの1時間となりました。サマリーをシェアします。
あいだを結び、あいだから新しい動きを起こしていく「インターミディエイター」にご関心のある皆様は、ぜひご参照ください。
▶ Intermediator Day 2023/08
Date: 2023/8/13 10:00-11:00
▶ Agenda of the month 今月のアジェンダ
「エンパワリングな場」をつくる人々
今月はお盆ということもあり、特にテーマを決めずに対話をスタート。「そういうば、このダイアログの直前に、絶妙なタイミングでリマインドを送る事務局はすごいよね!」との発言をきっかけに、そこから、コミュニケーションについて、多様性、エンパワリング、その定義として”勇気を引き出す環境整備”などなど、総じて「エンパワリングな場づくり」について、ダイアログしました。
・ライフスタイルもメディアも多様化しているので、事務局はどのメディアにどのタイミングで情報を出すか、常に参加していただきやすくする工夫が必要。インターミディエイターはたち、常に【参加・関与しやすい状況をつくる】よう心がけているものだ。
・親子を対象とした自然学習プログラムを多く実施していると、自治体との協働の中で、2週間前に申し込みがないとキャンセルされてしまうことが多い。しかし実際には、最近はイベント前日に急に参加しますと参加依頼が増加する傾向。自治体担当には時代にあってないですよと伝えているが…。
・高専生と地域企業を結んでイノベーション・プロジェクトを生み出すACT倶楽部を推進している。その中では「人が参加できるよう余地を残す」ことが大事と考えている。私自身は余地だらけなので、かえって皆が参加・関与してくれる傾向にある(笑)
・「ナラティブウェア」の際に、【エンパワリング】の概念を再度学ぶ。
「エンパワリング」の定義のひとつは、「課題解決能力/潜在的可能性の開発・発揮」。そのなかのひとつに、「人を信頼し、能力を評価し、相手の最善や勇気を引き出すような条件の整備」という項目がある。
・ここに「勇気」という単語があったのが気になった。相手の「勇気」を引き出すこともエンパワリング、と。
・「勇気」は、「多様性・複雑性を許容する」こととも通じるのでは?
・昨日は、特養老人ホームでの屋上菜園を使って、花火の切り絵づくりワークショップを実施。子供たちと共に切り絵を完成させるプロセスのなかで、認知症の入居者たちから、いつも見せない行動や発言が見られた。子供たちもしっかり関わり、それを見る親御さんも子供の新しい善い面を見つける。いい循環が起こった。可能性を引き出すエンパワリングな場であり、環境整備。
・可能性を引き出すといえば、11/18に「出かけよう!集まろう!遊ぼう!2023年秋・東京」というイベントを企画中。障害のある人もない人も一緒に楽しむ1日をこれから皆で企画(8/24開催)。たねを明かすと、実は、障害とか病気という言葉を案内文に一切使っていないことがポイント。【多様性】。
・語ってくださった活動は、どれも“勇気を引き出す環境整備”ですね。難易度の高い場づくりを、みなさんなさっていますね。
などなど
▶ Update from Intermediators インターミディエイター的近況
・徳島は阿波踊りの季節。私は脱出して大阪に。今年「ナラティブウェア」というプログラムに参加していたが、その中で設樂先生から、これからのイメージとして「多島海」の話があった。「多島海」と「多様性」のイメージが重なる。いろいろな人たちの世界があると認識して、ゆるくつながって、存在を認め合うことが多様性なのかな。『風の谷のナウシカ』のラストシーンをいつも思う(中)
・ここ数カ月は関東に雨がなく、活動している畑に全く水が来ない。水やりに明け暮れる日々。本来やりたかったことが考えられないぐらいの水不足で、関わるメンバーたちで今一度ダイアログを持つ予定。「ナラティブウェア」で話を聞いて、私は“声”という表現方法で、いまあるインターミディエイター的な出来事を伝えていきたいなと思っている(峯)
・作曲家の仲間が渡仏、日仏で結んでラジオ番組をやらないかと提案、年内に始められるか。 私も「ナラティブウェア」に参加、「エンパワリング」という概念を改めて考えた。「音楽」という領域に「エンパワリング」の概念を持ち込んだら、もっと生活起点で音楽を楽しめるのでは?(上)
・7月のインターミディエイター・デイは、ラジオ番組を始めることがテーマだったが、さっそく自身でもスタートしてみた。スタートと言えば、「多様性を許容する社会をつくる会」と題し、ダイアログを始めた。まずは社内有志とともに。いずれ外の方々とも接点が生まれる場、新たな動きを生み出す場になればと。ゆるゆる無理なく続けていきたい(和)
・大学時代の恩師が他界、今、初めてご子息に会うため京都へ向かう電車の中から参加。恩師が残した大事な知の情報をどうアーカイブするか、相談し、実行していく予定(鈴)
・今年の「インターミディエイター サーティファイド・プログラム」(有資格者制度)を実施中。3名の方が参加、書類提出期限は明日。10月29日のフォーラムに合流していただけることを期待。Polyphonyのレポートをいくつか公開(松)
(スピーカー:木村智子、伊藤優、鈴木悠平)
(スピーカー:北川雄史、木村智子、鈴木悠平)
(スピーカー:上杉公志、木村智子、鈴木悠平)
(スピーカー:伊藤優、濱上隆道、鈴木悠平)
▶ Closing クロージング
私たちが行動変容するとき、大きなハードルを越えるようにではなく、「日常的になんとなく始めちゃった」というような、小さくても軽やかな始め方がある。そんなふうにやっていきましょう!
Intermediator Day インサイト・レポート
バックナンバー:
●2024/01:良質な「場」をつくるには?
●2023/09:「対話」とは何か?
●2023/08:「エンパワリング」な場をつくる人々(現在の記事)
●2023/03:「多様性が許容される社会」って?
●2023/02:社内の「分断」どう対応しますか?
●2023/01:"上下"ではない「対話の文化」を社内につくるには?
執筆:松原朋子
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