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NARRATIVES
BY INTERMEDIATORS

執筆者の写真インターミディエイター事務局

「多様性・複雑性を許容するための心がけ」:Intermediator Day インサイト・レポート 2024/03


毎月13日は、「インターミディエイターの日」。(イ(1)ンターミ(3)ディエイターにちなんで)。月に1度、有資格のインターミディエイター限定で、オンライン・コミュニティを開催しています。


今回は、コミュニティでのダイアログを要約して、2024年3月のインサイト・レポートをシェアします。テーマは「多様性・複雑性が許容される社会とは?」です。


あいだを結び、あいだから新しい動きを起こしていく「インターミディエイター」にご関心のある皆様は、ぜひご参照ください。



飲み物

▶ Intermediator Day 2024/03


Date: 2024/3/13 12:00-13:00


▶ Agenda of the month 今月のアジェンダ

多様性が許容される社会をつくるには?


インターミディエイターのマインドセット(心と頭の働かせ方)のひとつに、「多様性・複雑性許容と対話能力」があります。今回は、「多様性を許容する社会をつくる」ことについて、対話を行いました。いぶき福祉会の和田善行さんがテーマ提供者です。ここには、共有された発言の一部を掲載します。

未来に向けて、多様性を尊重する物語を共につくっていきましょう。


※昨年2023年3月にも、同テーマでダイアログを実施しました。レポートはこちら

 

和田: どういう状況になっていると、多様性・複雑性の許容ができているのかについて、今日は皆さんと対話してみたいと思います。多様性といっても、さまざまなテーマがありますが、なんでも構いません。


竹内: ダンクソフトに入社した際、徳島オフィスをつくり、徳島オフィスから勤務し、新しい働き方を実践することに。遠隔で勤務するメンバーがダンクソフトにとっても初だったため、就業規則や特別ルールを検討し、都度都度、導入していきました。例えば、都心では電車勤務が一般的で電車代ですが、私の場合は車通勤。ガソリン代は清算してもよいのか、というところから、決めていきました。

最終的には、徳島以外にもオフィスが増え、タコ足配線のようになっていきました。おおもとの就業規則は変わらないのに、特別な規則がたくさんできることになったんです。

ただ、いつまでも特別扱いしているようでは、まだまだ多様な働き方が許容されたことにならないな、と気づきました。そこで、多様性を許容するために、共通ルールを改変して、広げていく方針を採用しました。ここまで行かないと、多様性が許容されている気がしないですね。

 

和田: なるほど。LGBTQの話題の中で、自治体によるパートナーシップ制度が広まっていますが、近い状況にありますね。特例として認められるが、法律自体は変わらないので、まだ多様性が許容されているとは、完全にはいいがたいですね。


上杉:  LGBTQの課題を推進する団体のなかには、当事者だけが集まって主張をするものが多い印象です。そこに、当事者以外の方々も参加した時、本当の意味で多様性について語り合うことができるのだと思います。マイノリティとしての立場を超えて、開かれた対話を進める場が大切です。そうすることで、「多様性×対話=イノベーション」が実現しますよね。最終的には、男女という”2分法”ではなく、「人」である、ということなんですよね。

 

濱上: 多様性を許容するためには、共感を超えて、相手の立場に立って、視点交換ができることが大切だと感じています。会社のメンバーとも、視点交換ができているかをテーマに対話したことがあります。これは結構難しくて、日ごろからやっていないといざというときにできないこともある。ですから、日ごろから心がけています。浅い共感で終わってしまうと、たいへんだね、つらかったね、でとどまるが、視点交換を意識しているとそれだけで終わらない。深めていくことができますね。自分の中に、他人の気持ちを入れられるかどうか、ということがあります。


和田: 僕も視点交換は考えることがよくあります。違いを認めていかないといけない、ということになると、違いを許せるようになるには、相手の立場に立つ視点交換が求められているんだなと。それは実は、LGBTの話だけではなく、会社の中で協働をつくっていくことや、さきほどの竹内さんの就業規則の話も通じているところだと思います。

視点交換ができるようになると、いろんな人がいていいんだよ、というように他者を見ることができます。差異を認めたうえで、相手にどれだけ寄り添えるか、ということが大事だなと感じています。僕としてはそこを目指していきたいなと思っています。

などなど


▶ Update from Intermediators インターミディエイター的近況


・いぶき福祉会では、2022年3月にいったん幕を閉じたショップ「ねこの約束」について、第2章としてショップ開発を開始。そのためクラウド・ファンディングを活用し、新店舗は、単に商品販売の場ではなく、地域の人々が関わる協働の場として設計。月に1回のマルシェを開催し、地域の子供たちや近隣住民も参加しているが、さらに良質な場を対話によって検討していく予定。(和田善行さん)


「小さなお店「ねこの約束」をもう一度!日光町の家リノベプロジェクト」


・プライベートでは、参加している地域活動、日曜市からはじまった新しい企画で、ジャズライブに参加予定。初めてベースを学び始めている。また、神山まるごと高専の富士通担当としては、高専の学生4人と一緒に、事業継承を希望する小売業の立て直しを検討した。今は新たに企業を設立するなど、今後の展開を模索している。(濱上隆道さん)



・作曲中心の音楽団体を立ち上げることを考えている。小さく始めたい。また、支援先の業界団体では、来年50周年を迎えるにあたり、カンファレンス・イベントの運営準備チームに参加。外部からインターミディエイターの立場で関わり、通常のミーティングを、よりよいアイディアがでる場になるよう、支援している。(上杉公志さん)


・2024年の「インターミディエイター・プログラム」参加更新に際する個別対話が修了。今年も取り組みがいのあるテーマを新しくいただけた。

プライベートではマラソンに取り組み、シーズン最後のマラソンを徳島で走る予定。マラソンをテーマにした島根のワーケーションにモニター参加。以前から参加しているがその経験から、結局、その地域に何度も足を運ぶためには、訪ねる「人」がそこにいるかどうかだと気が付き始めている。人口を取り合っても仕方がないので、「人」起点で、地域に交流人口・関係人口を増やしていくことが、創生のひとつの解ではないかと、わかりかけてきた。

また、ダンクソフト社内での新体制に対応しながら、新たな1年を迎える準備にいそしんでいる。こういうときこそ、リーダー・フォローワー論にならず、対話をして、お互いに目線を合わせられるチームにしていきたい。(竹内祐介さん)


・複数のプロジェクトで進展があり、うれしい一方で、難しい状況も多々経験している。これからのインターミディエイター・ディでは、他の参加者の皆さんから助言を求めることがあると思う。(伊藤優さん)


・2024年、「インターミディエイター・プログラム」、「世界構想プログラム」を充実させていく予定。皆さんの活動に関する情報やプロセスもメディア化していき、皆さんの先にいらっしゃる方たちともご一緒に、ぜひ活動の幅を広げていきましょう。(事務局)



 


 

◆「インターミディエイター講座2024」、申込受付中


※今年の「インターミディエイター講座」は、2024年5月29日(水)に開講、前2.5日のコースです。ご関心のある方はこちらのページからご覧ください。


お申し込みは、5月17日(金)まで受け付けております。


 日程:2024年5月26日(水)、6月14日(金)、6月26日(水)(2.5日)

 会場:東京+オンライン





 

▶併せて読みたいインターミディエイター関連レポート







 

Intermediator Day インサイト・レポート:


2024/03:協働とは、多様性・複雑性を許容すること(現在の記事)


 

執筆:松原朋子

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