what
リーダーが フォロワー(消極的な指示待ち人間)を再生産する。リーダー不要論を背景に登場した「インターミディエイター」。さまざまな次元で異なる領域や言語を媒介し、開かれた協働の場から、新たな需要、関係変化、先端表現を創りだす存在です。九段会館テラスにて、第8回フォーラムを開催します。
WHEN
2024年11月10日(日)
13:00 - 18:00
WHERE
KUDAN KAIKAN TERRACE
九段会館テラス
+リモート環境
Welcome to Intermediator Forum 2024
メッセージ
対話のさざなみ Collateral Dialogue
◉命題「教師と上司は、対話ができない」。これは真か偽か。今日の時点においては、かなりの程度、真であると考えています。すると、あらゆる学校は対話の場ではなく、あらゆる企業、あらゆる非営利組織、あらゆる行政機関は対話の場になっていないということであり、いたるところで“若い人たち”の可能性が閉ざされていることを意味します。これで未来を創ることができるのでしょうか。
◉くわえて父親(ファーザー)という存在には、教師と上司の面があり、ことによると彼らにとって対話をすることは困難さを伴うようです。現代は、職場や地域、世界中で“偽の父”が現れており(トランプなど)、対話の実現はさらに困難を極めるでしょう。つまり教師、上司、父親(ファーザー)は、ときに「反・創造のシステム」として立ちはだかる可能性があるということです。
◉だからこそ、この地球上に対話する勢力がいるのであり、対話の場をひらくことは、文明にとっても、地域や家庭にとっても肝要さを増しています。対話がなければ、共通理解も協働作業もなりたたず、互いに変化するCo-learningもなければ、異質なものの相互作用から生まれるInnovationsも起きることはありません。要するに、対話とは一過性のBuzz Wordではない。職場や社会をはじめ、人類の課題です。
◉ところが、対話の重要性に賛同するひとたちでさえ、実際には対話になっていかない。なぜか。それは人間が白紙の存在ではなく、歴史的、政治的、文化的存在だからです。場における年齢、職階、役割、ジェンダー、学閥、イデオロギー、文化資本の差異などによって、ほうっておくと、相対的に強い立場にある者や、たくみに弱者を装う者が、“自分の云いたいことを言う”状態になってしまう。つまり、Dialogueのつもりが、一方的なMonologueになっていく。
◉そこで対話の成立に向け、寛容さ、学習、傾聴、心的安全性、メタ認知、システム思考、エポケー(断定の中止)など、いろいろの必要性が説かれている。視点はどうあれ、対話とは、ひと言では片づかない事態であることははっきりしているようだ。
◉私自身はどうみたいかというと、Intermediatorによって事態を収拾し、展開したいとおもっている。つまり、対話に長けた媒介者を置いて、三者間でのやりとりを重視する(Trialogue トライアローグ)。というのも、私の観方からすると、そもそも世界は三項構造でできていくものだからである。
◉一方ではいわゆる二項対立が激化する時代になり、他方では専門分化と分業がすすんだことで、境界をこえた対話の重要性が、多分野で認識されるようになってきました。二つ以上の文化をまたぎ、「あいだ」から新たな均衡と変化をつくる人たち、すなわちIntermediatorが何を考え、何をしているのか。かれらは世界三項構造の要石(キイストーン)であり、地球文明と身のまわりに、“対話のさざなみ”を拡げる人びとです。
第8回目のフォーラムへ、ようこそ。Intermediatorになるということは、たった一人で一大勢力たりうるということです。
設 樂 剛( Go Shidara, Ph.D. )
フィロソファー, 慶應義塾大学 博士〔 政策・メディア 〕
SPEAKERS
登壇者
慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科修了後、シンクタンクにて、ビジネス・フィロソフィーの変革を推進。LINE(株) の母体企業ハンゲームジャパン (株) の創設メンバー、初代チーフ・マーケティング・オフィサー (CMO)兼 副社長を経て、設樂剛事務所を設立。今後の大きな方向をイメージできるよう、先見的対話のプロセスを重視。生命社会に関わる認識枠組み、思考、語彙の導入と形成に取り組んでいる。NarrativeによるWorldmaking、すなわち存在のドラマを描くことが中心。
論文 (査読付) に、「物語ブランディングの政策効果」 (政策情報学会)、「ブランディングにおける物語効果」 (情報文化学会)。
設樂 剛
設樂剛事務所 代表
慶應義塾大学 博士
〔政策・メディア〕
Program
プログラム
Time & Location
2024年11月10日(土)13:00 - 18:00
九段会館テラス + オンライン
アクセス・交通案内 (kudan-kaikan-terrace.jp)
Time table
13:00 開場
13:15 集合
13:20 オープニング
13:30 - 14:10 VisionTalk
対話から対話へ
設樂 剛 ( フィロソファー*, Intermediator Forum Initiator )
(*いわゆる哲学者のことではない。語源に則して、ものがよく観える人のこと)
14:20 - 15:55 Crosstalk with Intermediators
なぜ、インターミディエイターが重要なのか
— 3つの領域との対話 —
美しい経営へ
50周年をめざす革新的ロングライフ・カンパニイ
星野 晃一郎
(株式会社ダンクソフト代表取締役)
美しい社会へ
排除の原理から漸進的包摂へ:Prison Artsを通した越境的対話
鈴木 悠平(作家)
美しい島々へ
沖縄を拠点とした集会と地域とひとづくり
平田 直大(一般社団法人しまのわ代表)
(「美しい」とは、活動の隅々に対話が息づいていること )
Crosstalk : 登壇者および全体対話 —会場・リモートを交えて—
16:10 - 16:55 Group Study
「 あいだの時代 」への準提言
theme “若い人たち”をどう生かすか
group dialogue ここまでの要点を踏まえて検討・作成
quasi-proposal グループごとの発表
polyphony まとめ(多声的に)
(*“若い人たち”とは、いくつになっても学び続けることができて、次を創ろうとする人たちのこと)
17:00 - 18:00 Symposion( 対話と懇親の場 )
※有資格のインターミディエイターは、
同日 9:45 から、プログラムが開始されます
開始時間までにお集りください
テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。
Ticket Information
参加費
◆一般
会場参加、懇親会あり 18,500円(税込)
会場参加、懇親会なし 16,000円(税込)
リモート参加 13,000円(税込)
◆学生 *26歳までの学生が対象
会場参加、懇親会あり 3,800円(税込)
会場参加、懇親会なし 3,000円(税込)
リモート参加 2,500円(税込)
◆有資格者
(キャンディデイト/サーティファイド・インターミディエイター) 37,500円(税込)
※ご関心がおありの方で、何らかの理由で参加費のお支払いが困難な場合、5名様に限りご相談に応じます。理由を添えて、問い合わせフォームより、ご相談ください。
※ご参加の方は、「プログラム参加規約」をご確認いただき、同意の上でご参加くださいますようお願いいたします。
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